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途上国森づくり事業/貧困削減のための森づくり支援(ケニア・ルワンダ・パキスタン)

事業期間

2010年4月~

事業形態

林野庁補助事業

目標

 森林の荒廃・劣化は、農業生産環境や住民の生活環境の悪化、薪炭材や家畜飼料の不足をもたらし、住民の社会経済的な生活基盤を根底から突き崩し、住民の“貧困”を引き起こす大きな要因となるものである。
 緑化活動による“森林づくり”の効果は、多岐にわたり、環境保全・気候変動対策などのグローバルな効果から、住民の生活の中にも目に見えない多くの恩恵があり、こうした環境改善の効果が長期的には住民の生活・生計向上につながっていくのだということを住民に理解してもらうことが重要である。
 本事業で必要となるのは、緑化活動を中心とした“森林づくり”活動が、彼らの生活にもたらす効果を的確に伝えること、またそれらの活動が彼らの生活へ直接的なプラスのインパクトを与えうるように工夫をして事業を進めていくことである。

活動内容

 (1)未利用地を活用した緑化活動の推進
① マイクロキャッチメントを活用した植林地の維持管理(2サイト)
② フェンスの囲い込みによる天然更新地の維持管理(2サイト)
③ プロソピス繁茂地域において株除去試験、間伐試験(2サイト)
④ ローカルコミュニティによる継続管理体制の確立
⑤ 実証植林地での植栽木の生長比較

(2)短期的な現金収入活動と組み合わせた緑化活動の推進
① 牧畜用飼料の栽培
② アロエ栽培
③ 養蜂
④ 炭・薪

(3)アグロフォレストリーの推進
① 農家の選定
② 農地でのアグロフォレストリーの実施
③ 農地に植栽された樹木で、薪や果樹による生計向上の促進
 

担当者から

 ケニア国内においても乾燥地の資源対策は重要な位置づけを占めており、ケニアの森林政策にもそのことが明言されている。特に、乾燥地には、生計向上改善のための持続的な産品を生み出すポテンシャルがあると見られており、プロジェクトで取り組んでいる木材、木炭、蜂蜜、アロエといった産品はいずれもそれに含まれている。
 プロジェクトの実施している活動は、ローカルコミュニティのキャパシティビルディングを通じた森林・非森林資源の管理による生活改善を実現することである。地域住民の自発的な活動の動きは既にあらわれており、例として、環境委員会(コミュニティメンバー)がプロジェクト対象地の隣接地で、プロジェクトと同様の自然更新、草地管理サイトを自ら広げたり、メンバー自身の所有地でプロソピス管理を模倣したりするようになっている。(ケニア担当)

公開報告書等

 JOFCAホームページ(http://www.jofca.or.jp/)で以下のものを公開
途上国森づくり事業(貧困削減のための森づくり支援)平成22年度報告書(ケニア・ルワンダ・タンザニア・パキスタン)
http://www.jofca.or.jp/report/report-hinkon.pdf
途上国森づくり事業(貧困削減のための森づくり支援)平成23年度報告書(ケニア・ルワンダ・タンザニア)
http://www.jofca.or.jp/report/H23-moridukuri.pdf

※本事業は、難民キャンプ周辺荒廃森林等保全・復旧プログラム策定事業と関連している事業であるため、同難民キャンプ事業の報告書についても、以下のURLから取得できる
難民キャンプ周辺荒廃森林等保全・復旧ガイドライン (9.0MB)
Guidelines for the Conservation and Rehabilitation of Degraded Woodlands surrounding Refugee Camps (13.7MB)
Guidelines for the Conservation and Rehabilitation of Degraded Woodlands surrounding Refugee Camps (Annex) (4.0MB)
マイクロキャッチメント造成による乾燥地植林(ケニア)
アロエの製品加工研修で、石鹸をつくる地域住民(ケニア)
プロジェクト苗畑(ルワンダ)
斜面農地の土砂が流出することを防ぐために土留めの簡易工作をする様子(ルワンダ)