HOME事業紹介 > 中華人民共和国 第二次黄河中流域保全林造成計画

中華人民共和国 第二次黄河中流域保全林造成計画

事業期間

2003年3月から2008年5月(5年間)

事業形態

JICA無償資金協力(無償植林)

目標

 山西省昕水河流域(吉県、大寧県、蒲県、隰県)において植林技術普及のモデルとなる森林を造成するとともに、山西省林業部門の普及担当者に対する訓練などを実施することにより、昕水河流域において、森林被覆率の向上を図る。

活動内容

 プロジェクト対象地8千ヘクタールのうち、7割が未立木の荒廃地で、森林面積は1割程度であった。ここに、日本の施工監理技術を導入しながら、5年間で約5千ヘクタール、600万本の植栽を実施し、森林被覆率を66%まで高めた。
 また、林道の新設80キロ、谷止工21箇所、監視塔8基、護林員詰所4箇所の施設整備も行った。
 さらに、ソフトコンポーネントとして、普及担当者への訓練、農民に対する訓練、植林作業実習、植林技術の展示、啓発セミナーを実施した。 

担当者から

 植林手順どおりに正しく実施するという当たり前のことを実践させるのが大変でした。山西省林業庁の協力の下、現場担当者を含め、規格通りの苗木の調達、規格通りの整地(穴掘り)、規格通りの植え方、規格通りの保育の徹底により5千ヘクタールの植林の成功となりました。
 中国側の評価も高く、このプロジェクトの方法を山西省で採用し、森林被覆率の向上に努めています。
 これまで、大規模な植林の成功事例は少なく、保育の概念は現場レベルで浸透していません。今後は、生育していく過程で必要な除伐、間伐といった保育を行っていく上で、何処まで関係者に理解されるか、必要な予算が何処まで確保出来るかという課題があります。
 教訓として、苗木調達については、健全な規格苗を調達するのに苦労したことから、大規模植林を実施する際は、苗木作りから始めた方が安心して計画を実行することが出来ると言えます。

公開報告書等

JICA図書館(http://libopac.jica.go.jp/top/index.do?method=open)で以下のものが公開
中華人民共和国 第二次黄河中流域保全林造成計画基本設計調査報告書
http://libopac.jica.go.jp/images/report/P0000005787.html
中華人民共和国 第二次黄河中流域保全林造成計画基本設計調査報告書 中国用和文
http://libopac.jica.go.jp/images/report/P0000005788.html

外部評価報告書
第二次黄河中流域保全林造成計画 外部評価報告書
http://www2.jica.go.jp/ja/evaluation/pdf/2010_0211100_4_f.pdf

JOFCAホームページで以下のものが公開
砂漠化を防ぎ黄砂の発生を抑える中国黄土高原における植林技術
http://www.jofca.or.jp/koho/Reforest-china.pdf

このような場所での植林でした。
植栽する箇所に溝を作ります(整地)
選定作業(保育)
植栽後8年でここまで生長しました